移行ガイド概要

このガイドでは、旧LightFile製品から新しいLightFile6製品群への移行方法を説明します。

LightFile6は、従来の製品を大幅に改善した新世代の画像最適化ソリューションです。

旧LightFileコマンドをお使いの方へ

旧LightFileコマンド（v6.0.0未満）を使用している場合の移行ガイドです。

旧LightFileコマンドについて

• プログラム名: lightfile
• 実装: Node.js
• バージョン: v6.0.0未満
• 用途: バッチ処理全般（ローカル、リモートファイルシステム）

移行先: LightFile Batch / LightFile Shot

旧LightFileコマンドは、用途に応じてLightFile BatchまたはLightFile Shotの2つの製品に分かれました。

LightFile Batch（定期バッチ処理用）

定期的なバッチ処理に特化したCLIツール。処理済みファイルを記録し、変更されたファイルのみを効率的に最適化します。

• 主な用途: cron/スケジューラによる定期実行、継続的な画像最適化
• 対応環境: ローカル、FTP、SFTP、WebDAV、S3/S3互換ストレージ
• 特徴: 処理済みファイルの管理、バックアップ機能、進捗表示、エラー通知

LightFile Shot（ワンタイム処理用）

ワンタイム処理に特化した軽量CLIツール。処理履歴を持たず、シンプルで高速な画像最適化を実現します。

• 主な用途: ユーザーアップロード画像の最適化、CI/CDパイプライン、手動実行
• 対応環境: ローカルファイルシステムのみ
• 特徴: シンプルな設計、高速起動、低メモリ使用量、複製モード対応

どちらを選択すべきか？

旧LightFileコマンドを使用していた場合、用途に応じてLightFile BatchまたはLightFile Shotを選択してください。

LightFile Batchを選択すべきケース

• 定期的なバッチ処理（cron、スケジューラからの実行）
• リモートファイルシステム（FTP、SFTP、WebDAV、S3）
• 高度な機能（バックアップ、通知、処理済みファイルのスキップ）

LightFile Shotを選択すべきケース

• ワンタイム処理（手動実行、CI/CD、スクリプトからの呼び出し）
• ローカルファイルシステムのみ
• シンプルさ重視（最小限の設定で動作）

主な改善点

旧LightFileコマンドから新LightFile Batch/Shotへの移行により、以下の改善が得られます：

1. インストーラーの充実

   • 旧LightFileでは実行ファイルのダウンロードのみでしたが、各OSに標準的なパッケージマネージャーとインストーラーが利用可能に
   • Linux: APT (Ubuntu/Debian)、YUM/DNF (RHEL/CentOS/Fedora)、Shell Script、Direct Binary
   • macOS: Shell Script、Direct Binary
   • Windows: Chocolatey、Scoop、PowerShell Script、Direct Binary

2. 完全なバイナリプログラム化

   • Node.js不要、Go言語で実装
   • 高速起動と省メモリ化
   • 配布サイズの大幅削減

3. ライセンス認証のオフライン化

   • 暗号化技術を使ったオフラインライセンス認証
   • サーバー通信不要で高速な認証処理
   • ネットワーク環境に依存しない安定動作

4. 画像最適化のコアロジック改善

   • C言語ベースの最適化エンジンをシングルバイナリに統合
   • プロセス起動のオーバーヘッドを大幅に削減
   • メモリ使用量の大幅な削減

5. YAML設定ファイル対応（Batchのみ）

   • 複雑な設定をファイルで管理可能
   • 複数の設定ファイルをマージ可能

詳細は性能改善についてを参照してください。

次のステップ

選択したプログラムに応じて、以下のガイドに進んでください：

• LightFile Shotへの移行 - 移行手順とコマンド変更点
• コマンドの変更点（Shot） - コマンドラインオプションの対応表
• 機能比較表（Shot） - 機能の詳細比較

または

• LightFile Batchへの移行 - 移行手順とコマンド変更点
• コマンドの変更点（Batch） - コマンドラインオプションの対応表
• 機能比較表（Batch） - 機能の詳細比較

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旧LightFile Lambda関数をお使いの方へ

旧LightFile Lambda関数を使用している場合の移行ガイドです。

旧LightFile Lambda関数について

• プログラム名: LightFile Lambda関数
• 実装: Node.js
• デプロイ: CloudFormation
• 用途: S3バケットへのアップロード時の自動画像最適化

移行先: LightFile Lambda

旧Lambda関数は、LightFile Lambdaとして大幅にバージョンアップされました。

LightFile Lambdaの特徴

• 実装: Go言語（ARM64/x86_64対応）
• デプロイ: CloudFormation（互換性あり）
• 用途: S3バケットへのアップロード時の自動画像最適化（旧版と同じ）
• 特徴: 高速化、多言語対応、シンプルな環境変数

主な改善点

旧Lambda関数からLightFile Lambdaへの移行により、以下の改善が得られます：

1. ARM64アーキテクチャ対応

   • 約20%のLambda実行コスト削減
   • 処理性能の向上

2. 多言語サポート

   • 英語・日本語のログ出力に対応
   • LANGUAGE環境変数で言語を選択可能

3. シンプルな環境変数

   • 直感的な命名規則（UPLOAD_ACL → ACL、LOGGING → LOG_LEVEL）
   • より細かいログレベル制御（debug/info/warn/error/fatal）

4. パフォーマンス向上

   • Go言語による高速化
   • メモリ効率の改善

5. ライセンス認証のオフライン化

   • オフラインライセンス認証による高速起動
   • ネットワーク遅延の影響を受けない安定動作

非互換な変更

以下の機能は新Lambda関数でサポート終了となりました：

• ❌ カスタムメタデータ設定（METADATA環境変数）

  • 代替: S3オブジェクトタグ、DynamoDB等で管理

• ❌ SNS通知機能（SNS_TOPIC_ARN、SNS_DEFAULT_VALUES）

  • 代替: CloudWatch Logs Insights、EventBridge

• ❌ 環境変数エイリアス（MIN_SOURCE_SIZE、DESTINATION_ACLなど）

  • 代替: シンプルな環境変数名のみ

移行方法

旧Lambda関数から新LightFile Lambdaへの移行は、以下の手順で行います：

1. 現在の設定を確認 - 環境変数、バケット名などを記録
2. 新しいCloudFormationスタックをデプロイ - 新Lambda関数を別スタックとして作成
3. 環境変数を移行 - 一部の環境変数名が変更されています
4. テスト実行 - 新Lambda関数が正常に動作することを確認
5. 旧Lambda関数の無効化 - イベントソースを無効化または削除
6. 旧Lambda関数の削除（オプション） - 一定期間後にスタックを削除

詳細な手順は旧Lambda関数からの移行を参照してください。

次のステップ

Lambda関数の移行については、以下のガイドに進んでください：

• 旧Lambda関数からの移行 - 移行手順の詳細
• 環境変数の変更点 - 環境変数の対応表
• 機能比較表（Lambda） - 機能の詳細比較

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共通の改善点

すべてのLightFile6製品に共通する改善点：

1. ライセンス方式の変更

• 旧版: シリアルコード（--serial）
• 新版: ライセンストークン（--license-token、環境変数LF_TOKEN、~/.lightfile-next/token）

トークンベースの認証により、セキュリティと管理性が向上しました。

2. 完全なバイナリプログラム化

• Node.js不要、Go言語で実装
• 高速起動と省メモリ化
• 依存関係なし

3. オフラインライセンス認証

• サーバー通信不要で高速な認証処理
• ネットワーク環境に依存しない安定動作

4. 画像最適化のコアロジック改善

• C言語ベースの最適化エンジンをシングルバイナリに統合
• プロセス起動のオーバーヘッドを大幅に削減
• メモリ使用量の大幅な削減

詳細は性能改善についてを参照してください。

移行支援

移行に関してご不明な点がある場合は、以下のサポートをご利用ください：

• 問い合わせ: support@ideamans.com
• GitHub Issues: https://github.com/ideamans/lightfile6/issues