環境変数の変更点
旧Lambda関数から新Lambda関数への環境変数の対応表
旧LightFile Lambda関数と新LightFile Lambdaの環境変数の対応表です。
環境変数の対応表
継続している環境変数
以下の環境変数は名称・機能ともに変更なく継続しています:
| 環境変数 | 説明 | デフォルト値 |
|---|---|---|
QUALITY | 全体の画質設定 | medium |
JPEG_QUALITY | JPEG専用の画質設定 | (QUALITYの値) |
PNG_QUALITY | PNG専用の画質設定 | (QUALITYの値) |
MIN_SIZE | 処理対象の最小ファイルサイズ | 5kb |
MAX_SIZE | 処理対象の最大ファイルサイズ | 3mb(旧: 5mb) |
BACKUP_BUCKET | バックアップ先バケット名 | (CloudFormationで設定) |
BACKUP_PREFIX | バックアップ時のプレフィックス | ${bucket} |
BACKUP_ACL | バックアップオブジェクトのACL | private |
MAX_SIZEのデフォルト値が 5mb から 3mb に変更されました。Lambdaのメモリ制限を考慮した変更です。
名称が変更された環境変数
| 旧環境変数 | 新環境変数 | 説明 |
|---|---|---|
UPLOAD_ACL | ACL | 上書き時のACL設定 |
LOGGING | LOG_LEVEL | ログレベル設定 |
UPLOAD_ACL → ACL
旧:
UPLOAD_ACL=public-read
# または
DESTINATION_ACL=public-read # エイリアス新:
ACL=public-read機能は同じですが、環境変数名がシンプルになりました。
LOGGING → LOG_LEVEL
旧:
LOGGING=normal # 通常ログ
LOGGING=debug # デバッグログ
# または
VERBOSE=true # デバッグモード有効新:
LOG_LEVEL=info # 通常ログ(旧: normal)
LOG_LEVEL=debug # デバッグログより細かいレベル制御が可能になりました:
debug- 最も詳細info- 通常(推奨)warn- 警告以上error- エラーのみfatal- 致命的エラーのみ
詳細はログレベル設定を参照してください。
新しく追加された環境変数
| 環境変数 | 説明 | デフォルト値 | 必須 |
|---|---|---|---|
LICENSE_TOKEN | ライセンストークン | - | はい |
LANGUAGE | ログ言語(en/ja) | en | いいえ |
LICENSE_TOKEN(必須)
新バージョンでは LICENSE_TOKEN が必須です。
CloudFormationデプロイ時に自動的に設定されますが、手動で設定する場合:
LICENSE_TOKEN=username!base64_signature
# または有効期限付き
LICENSE_TOKEN=username~YYYYMMDD!base64_signatureLANGUAGE(新機能)
ログメッセージの言語を選択できます:
LANGUAGE=en # 英語(デフォルト)
LANGUAGE=ja # 日本語詳細は言語設定を参照してください。
削除された環境変数
以下の環境変数は新バージョンでサポートされていません:
| 旧環境変数 | 説明 | 代替手段 |
|---|---|---|
MIN_SOURCE_SIZE | MIN_SIZEのエイリアス | MIN_SIZEを使用 |
MAX_SOURCE_SIZE | MAX_SIZEのエイリアス | MAX_SIZEを使用 |
DESTINATION_ACL | UPLOAD_ACLのエイリアス | ACLを使用 |
METADATA | カスタムメタデータ設定 | サポート終了 |
SNS_TOPIC_ARN | SNS通知先ARN | サポート終了 |
SNS_DEFAULT_VALUES | SNS通知のデフォルト値 | サポート終了 |
VERBOSE | デバッグモードフラグ | LOG_LEVEL=debugを使用 |
METADATA と SNS通知機能 は新バージョンでサポート終了となりました。
METADATAの代替
カスタムメタデータが必要な場合は、以下の方法を検討してください:
- S3オブジェクトタグ - アップロード時にタグを設定
- Lambda関数のカスタマイズ - 独自のLambda関数でメタデータを管理
- 外部メタデータストア - DynamoDBなどで画像情報を管理
SNS通知の代替
通知が必要な場合は、以下の方法を検討してください:
- CloudWatch Logs Insights - ログからメトリクスを抽出
- EventBridge - Lambda実行イベントを監視
- カスタムLambda関数 - 処理結果を別のLambda関数で通知
移行例
基本的な設定
旧:
QUALITY=high
MIN_SIZE=10kb
MAX_SIZE=5mb
UPLOAD_ACL=public-read
LOGGING=normal新:
LICENSE_TOKEN=your-token-here # 追加
QUALITY=high
MIN_SIZE=10kb
MAX_SIZE=5mb
ACL=public-read # 名称変更
LOG_LEVEL=info # 名称変更デバッグモード
旧:
LOGGING=debug
# または
VERBOSE=true新:
LOG_LEVEL=debugバックアップ設定
旧:
BACKUP_BUCKET=my-backup-bucket
BACKUP_PREFIX=originals/
BACKUP_ACL=private新:
BACKUP_BUCKET=my-backup-bucket # 変更なし
BACKUP_PREFIX=originals/ # 変更なし
BACKUP_ACL=private # 変更なし次のステップ
- 旧Lambda関数からの移行 - 移行手順の詳細
- 機能比較表 - 機能の詳細比較
- 環境変数一覧 - 新環境変数の完全リファレンス