バックアップ概要
最適化前のファイルを自動バックアップ
LightFile Batchは、画像ファイルを最適化する前に自動的にバックアップを作成する機能を提供します。
これにより、画質が想定以上に悪化した場合や、最適化の設定を変更したい場合に、元のファイルから再処理できます。
バックアップ機能の特徴
- 最適化前の自動バックアップ - ファイル最適化前に元ファイルをバックアップ
- ローカル/S3対応 - ローカルディレクトリまたはS3バケットにバックアップ
- 容量管理 - バックアップによってディスクを枯渇させないための仕組み
- バックアップモード選択 -
strict/loose/noneから選択可能
最適化前の自動バックアップ
LightFile Batchは、画像ファイルを最適化する前に自動的にバックアップを作成します。
デフォルトでローカルバックアップが作成されます。 特にオプション指定をしなくても、以下のパスに自動的にバックアップが保存されます:
~/.lightfile-next/batch/<project>/backup/重要な注意点
LightFile Batchは、既にLightFileで最適化済みのファイルのバックアップを作成しません。
これは、既に最適化されているファイルは元の状態ではないため、バックアップの対象外とするためです。
旧LightFileからの移行時の注意
- 旧LightFileで作成したバックアップは保持してください - 既に最適化済みのファイルについては、旧版のバックアップが唯一の元データとなります
- 移行後の初回実行 - 既に最適化済みのファイルはバックアップされません
- 新規ファイルのみバックアップ - 移行後に追加される新しいファイルは通常通りバックアップされます
詳細はマイグレーションガイドを参照してください。
ローカル/S3対応
バックアップ先として、ローカルディレクトリまたはS3バケットを選択できます。
ローカルバックアップ
- 保存先 - ローカルディレクトリ
- 用途 - 高速アクセス、一時的なバックアップ
- 詳細 - ローカルバックアップ
S3バックアップ
- 保存先 - Amazon S3またはS3互換ストレージ
- 用途 - 長期保存、クラウドバックアップ
- 対応 - Amazon S3、MinIO、Wasabi等
- 詳細 - S3バックアップ
容量管理
LightFile Batchには、バックアップによってディスクを枯渇させないための仕組みが備わっています。
容量管理の方法
2つの容量管理方法があります:
- ディスク空き容量ベース - ディスクの空き容量を監視し、一定の空き容量を確保
- バックアップサイズベース - バックアップディレクトリの合計サイズを管理
対応表
| 管理方法 | ローカルバックアップ | S3バックアップ |
|---|---|---|
| ディスク空き容量ベース | ✅ 対応 | ❌ 非対応 |
| バックアップサイズベース | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
詳細はローカルバックアップおよびS3バックアップを参照してください。
バックアップモード選択
バックアップ失敗時の動作を3つのモードから選択できます。
| モード | 説明 | バックアップ失敗時の動作 |
|---|---|---|
strict | バックアップ必須 | エラーでバッチ処理全体を中断 |
loose | ベストエフォート | 警告を出してバッチ処理を継続 |
none | バックアップ無効 | バックアップを作成しない |
デフォルト: strict(バックアップが必須)
詳細はバックアップモードを参照してください。