インストールと起動
インストール・実行・サブコマンドに関するトラブルシューティング
インストールや実行時によくある問題と解決方法をまとめています。
Linux: コマンドが見つからない
症状: lightfile-batch: command not found
解決方法:
-
インストールディレクトリがPATHに含まれているか確認:
echo $PATH -
PATHに追加(例:
$HOME/binにインストールした場合):echo 'export PATH="$HOME/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
Windows: ランタイムエラー
症状: Windows 7/8/8.1で「VCRUNTIME140.dll が見つからない」というエラーが表示される。
原因: Universal C Runtime(UCRT)がインストールされていません。
解決方法:
Windows Update経由でのインストール(推奨)
Windows Updateを最新にすることで、UCRTが自動的にインストールされます。更新プログラム: KB2999226
手動でのインストール
Windows Updateが利用できない場合、以下から手動でインストールできます:
Update for Universal C Runtime in Windows(KB2999226)
確認方法
lightfile-batch --version
# エラーが表示される場合は、UCRTのインストールが必要です対応OS
- Windows 10以降 - そのまま実行可能
- Windows Server 2016以降 - そのまま実行可能
- Windows 7/8/8.1 - 追加のランタイム(UCRT)が必要な場合があります
- Windows Server 2012/2012 R2 - 追加のランタイム(UCRT)が必要な場合があります
Windows: PowerShell実行ポリシーエラー
症状: PowerShellスクリプトの実行時にエラーが表示される。
解決方法:
# 現在のユーザーに対して実行ポリシーを変更
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
# その後、インストールスクリプトを再実行
irm https://bin.ideamans.com/install/lightfile-batch.ps1 | iexmacOS: セキュリティ警告が表示される
症状: 初回実行時に「開発元を確認できないため開けません」という警告が表示される。
原因: macOSのセキュリティ機能(Gatekeeper)による警告です。
解決方法:
- 「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」を開く
- 「このまま許可」をクリック
または、ターミナルで以下を実行:
xattr -d com.apple.quarantine $(which lightfile-batch)Linux: Permission denied
症状:
bash: ./lightfile-batch: Permission denied原因: 実行権限が付与されていません。
解決方法:
chmod +x lightfile-batch
./lightfile-batch --versionすべてのプラットフォーム: バージョンが古い
症状: インストール後、古いバージョンが表示される。
原因: 別のディレクトリに古いバージョンがインストールされている可能性があります。
解決方法:
# インストール場所を確認
which lightfile-batch # Linux/macOS
where.exe lightfile-batch # Windows
# 古いバージョンを削除してから再インストールロックファイルが残っている
症状:
LightFile Batchが実行されていないのに、以下のエラーが表示されて起動できない:
別のプロセスが実行中のため終了します原因:
プロセスが異常終了(強制終了、クラッシュ、システム再起動など)した場合、ロックファイルが削除されずに残ることがあります。
対処方法:
-
LightFile Batchが本当に実行中でないか確認:
# プロセスを確認 ps aux | grep lightfile-batch # Windows (PowerShell) Get-Process | Where-Object {$_.ProcessName -like "*lightfile-batch*"} -
実行中のプロセスがない場合、ロックファイルを手動で削除:
# Linux/macOS rm ~/.lightfile-next/batch/exclusive.lock # Windows (PowerShell) Remove-Item "$env:USERPROFILE\.lightfile-next\batch\exclusive.lock" -
再度LightFile Batchを実行:
lightfile-batch /path/to/images
別の対処方法(一時的):
排他制御を無効化して起動することもできます。ただし、複数のプロセスが同時に実行されるとデータ競合のリスクがあるため推奨しません。
lightfile-batch /path/to/images --non-exclusive詳細は システムディレクトリ - 排他制御 を参照してください。
サブコマンド関連
必須フラグが不足
症状:
Error: required flag(s) "s3-bucket", "s3-acl" not set各サブコマンドの必須フラグを確認して指定してください:
S3サブコマンド:
lightfile-batch s3 \
--s3-bucket my-bucket \
--s3-region us-west-2 \
--s3-acl privateFTPサブコマンド:
lightfile-batch ftp \
--ftp-host ftp.example.com \
--ftp-user myuser \
--ftp-password mypasswordSFTPサブコマンド:
lightfile-batch sftp \
--sftp-host sftp.example.com \
--sftp-user myuserWebDAVサブコマンド:
lightfile-batch webdav \
--webdav-url https://webdav.example.com/dav/詳細は コマンドラインオプション - サブコマンド を参照してください。
表示言語の問題
日本語環境なのに英語で表示される
症状: システムは日本語環境だが、LightFile Batchのメッセージが英語で表示される。
原因: システムの言語設定が認識されていません。
解決方法:
明示的に日本語を指定して実行してください:
macOS/Linuxの場合:
LANG=ja_JP.UTF-8 lightfile-batch --helpWindowsの場合:
$env:LANG = "ja_JP.UTF-8"
lightfile-batch --help英語で表示したいのに日本語になる
症状: 英語で表示したいが、日本語で表示される。
原因: システムの言語設定が日本語になっています。
解決方法:
明示的に英語を指定して実行してください:
macOS/Linuxの場合:
LANG=en_US.UTF-8 lightfile-batch --helpWindowsの場合:
$env:LANG = "en_US.UTF-8"
lightfile-batch --help詳細は 表示言語の設定 を参照してください。