ログメッセージ一覧
表示されるログメッセージについてのヒント
LightFile Batchが出力する主なログメッセージと、その意味についてのヒントです。メッセージはログレベル別に分類されています。
ログレベルについて
LightFile Batchは4段階のログレベルを使用します:
- debug: デバッグ情報(
--log-level debugまたは--verboseで表示) - info: 通常の情報メッセージ(デフォルト)
- warn: 警告メッセージ
- error: エラーメッセージ
詳細は ログ機能 を参照してください。
Info レベルメッセージ
ユーザーが通常目にする情報メッセージです。
進捗メッセージ
スキャンフェーズ(見積もりなし)
🛞 スキャン中: 250ファイル | ⏳ 経過: 3s初回実行時など、前回のスキャン実績がない場合に表示されます。
スキャンフェーズ(見積もりあり)
🛞 スキャン中: 250 / 1,000ファイル (前回) (25.0%) | ⏳ 経過: 3s | 残り: 約9s表示条件: 前回の実行でスキャンしたファイル数の実績がある場合
LightFile Batchは継続的にディレクトリを最適化する用途を想定しています。定常運転に入るとファイル数が急激に増減することは少ないため、前回のスキャン結果を今回の見積もりとして利用します。これにより、スキャンフェーズでも進捗率と推定残り時間を表示できます。
注意: --index-file オプションを使用した場合も、インデックスファイルの行数を見積もりとして使用します。
最適化フェーズ
🔧 最適化中: 250 / 750ファイル (33.3%) | 最適化: 84件 | スキップ: 83件 | 失敗: 83件 | 削減量: 2.1 MB (-14.0%) | ⏳ 経過: 3s | 残り: 約6sファイルを最適化している間、定期的(デフォルト30秒間隔)に表示されます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 最適化 | 最適化に成功したファイル数 |
| スキップ | 既に最適化済み、または最適化不要なファイル数 |
| 失敗 | 処理に失敗したファイル数 |
| 削減量 | 削減されたデータ量 |
| 削減率 | 削減率(マイナス表記) |
完了メッセージ
✅ 完了: スキャン 750ファイル (最適化対象: 252 | 処理済み: 249 | 対象外: 249) | 処理 750ファイル (最適化成功: 252 | 最適化不要: 249 | 失敗: 249) | ⏳ 所要時間: 18s処理が完了すると表示されます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| スキャン | スキャンしたファイルの総数 |
| 最適化対象 | 最適化が必要と判断されたファイル数 |
| 処理済み | KVSに記録済みで処理をスキップしたファイル数 |
| 対象外 | フィルタ条件により除外されたファイル数 |
| 最適化成功 | 最適化に成功したファイル数 |
| 最適化不要 | 既に最適化済み、または最適化の余地がないファイル数 |
| 失敗 | 処理に失敗したファイル数 |
削減効果メッセージ
📊 削減効果: 15.2 MB → 13.1 MB | 削減量 2.1 MB (14.0% 削減)最適化に成功したファイルがある場合のみ、完了メッセージの後に表示されます。
ドライラン(プレビュー)
DryRunモード: 実際の処理は行いません--dry-run オプション指定時に表示されます。
バッチ処理開始
バッチ処理を開始しますバッチ処理の開始時に表示されます。処理対象のファイルシステムURLも併せて表示されます。
シグナル受信
Received interrupt signal, shutting down...SIGINT(Ctrl+C)またはSIGTERMシグナルを受信した際に表示されます。このメッセージは英語で出力されます。
test-notifyサブコマンド
通知機能のテストを開始します
通知機能のテストが完了しましたtest-notify サブコマンド実行時に表示されます。
Warn レベルメッセージ
警告メッセージです。処理は継続されますが、注意が必要です。
ファイル処理関連
ファイルがスキップされた場合、lightfile6からのスキップ理由がWarnレベルで出力されます:
ファイルは既に最適化されています
ファイルサイズが小さすぎます
最適化の余地がありませんこれらは正常な動作です。
バックアップに失敗しましたが、looseモードのため処理を継続します--backup-mode loose 時にバックアップが失敗した場合に表示されます。ファイルの最適化は続行されます。
備考: looseモードでは、バックアップ失敗を許容してバッチ処理を継続します。
設定関連
無効な進捗間隔です。デフォルトの30秒を使用します--log-progress-interval の値が不正な場合に表示され、デフォルトの30秒が使用されます。
リソースクローズ関連
バッチプロセッサーのクローズに失敗しました
ファイルメモリのクローズに失敗しました
セーフバックアップのクローズに失敗しました
ファイルシステムのクローズに失敗しましたプログラム終了時にリソースのクローズに失敗した場合に表示されます。通常は無視して問題ありません。
排他制御関連
別のプロセスが実行中のため終了します別のlightfile-batchプロセスが同じプロジェクトディレクトリで実行中の場合に表示されます。
ロック違反により処理を終了します処理中にロックが失われた場合に表示されます。
Failed to release lockロックの解放に失敗した場合に表示されます。このメッセージは英語で出力されます。通常は無視して問題ありません。
Failed to save config trace設定情報の保存に失敗した場合に表示されます。このメッセージは英語で出力されます。処理は継続されます。
統計保存関連
統計のmetrics.jsonへの保存に失敗しました処理完了後の統計情報の保存に失敗した場合に表示されます。処理自体は成功として扱われます。
Error レベルメッセージ
エラーメッセージです。処理が中断される可能性があります。
ライセンス関連
Error: ライセンストークンが見つかりません。--license-token オプション、環境変数 LF_TOKEN、またはファイル ~/.lightfile-next/token でライセンストークンを指定してくださいライセンストークンが設定されていません。
対処法: ライセンスのセットアップ を参照してトークンを設定してください。
Error: ライセンストークンが無効です: invalid token formatライセンストークンの形式が正しくありません。
対処法: トラブルシューティング - ライセンスが無効 を参照してください。
Error: ライセンスの有効期限が切れています(有効期限: 2024-12-31)。新しいライセンスを取得してくださいライセンスの有効期限が過ぎています。新しいライセンストークンを取得してください。
設定関連
Error: required flag(s) "s3-bucket", "s3-acl" not setサブコマンドの必須フラグが不足しています。このメッセージはCobraライブラリから出力されます(英語)。
対処法: コマンドラインオプション - サブコマンド を参照して必須フラグを確認してください。
Error: configuration validation failed: <詳細>設定の検証に失敗しました。このメッセージは英語で出力されます。
対処法: エラーメッセージの詳細を確認して、該当する設定を修正してください。
Error: 設定が無効です: <詳細>バッチプロセッサーの初期化時に設定の検証に失敗しました。
対処法: エラーメッセージの詳細を確認して、該当する設定を修正してください。
ファイルシステム関連
Error: ファイルシステムの作成に失敗しました: <詳細>ローカルまたはリモートファイルシステムへのアクセスに失敗しました。
対処法: トラブルシューティング - リモートファイルシステム接続エラー を参照してください。
バッチ処理関連
Error: failed to scan and create backlog: <詳細>ファイルのスキャンまたはバックログの作成に失敗しました。このメッセージは英語で出力されます(致命的エラー)。
よくある原因:
- ディレクトリへのアクセス権限がない
- リモートファイルシステムへの接続が切断された
- インデックスファイルが読み込めない
Error: failed to process files from backlog: <詳細>ファイルの処理中にエラーが発生しました。このメッセージは英語で出力されます(致命的エラー)。
よくある原因:
- ディスク容量不足
- ファイルへの書き込み権限がない
- リモートファイルシステムへの接続が切断された
バックアップ関連
Error: failed to backup file: <詳細>バックアップモード strict(デフォルト)でバックアップに失敗した場合に表示され、処理が中断されます。このメッセージは英語で出力されます。
対処法: トラブルシューティング - バックアップ関連 を参照してください。
ファイル最適化関連
最適化中にデータエラーが発生しましたファイルの最適化処理中にデータエラーが発生しました。
よくある原因:
- ファイルが破損している
- サポートされていないファイル形式
- 不正なファイル構造
対処法: エラーの詳細を確認し、ファイルの形式や破損をチェックしてください。
最適化中にシステムエラーが発生しました最適化処理中にシステムレベルのエラーが発生しました。
よくある原因:
- ディスク容量不足
- ファイルへの書き込み権限がない
- メモリ不足
対処法: トラブルシューティング - ファイルの書き込みに失敗 を参照してください。
初期化・処理関連
Error: 初期化中に致命的なエラーが発生しましたバッチプロセッサーの初期化中に致命的なエラーが発生しました。通知機能が有効な場合は、エラー通知が送信されます。
Error: 致命的なエラーが発生しましたバッチ処理中に致命的なエラーが発生しました。通知機能が有効な場合は、エラー通知が送信されます。
Panic during lock releaseロック解放中にパニックが発生しました。このメッセージは英語で出力されます。
Panic during processor.Close()プロセッサーのクローズ中にパニックが発生しました。このメッセージは英語で出力されます。
Debug レベルメッセージ
デバッグメッセージです。--log-level debug または --verbose 指定時のみ表示されます。
セッション開始
=== バッチセッション開始 ===
セッションディレクトリ: /path/to/session
プロジェクトディレクトリ: /path/to/project
ファイルシステムタイプ: localバッチ処理の開始時に表示されます。
コンポーネント作成
ファイルシステムを作成しました
ストアマネージャーとプロジェクトを作成しました
セッションを作成しました
ファイルメモリを作成しました
バックログマネージャーを作成しました
セーフバックアップを作成しました
lightfile最適化ツールを作成しました
ワークフローを作成しました各コンポーネントの初期化が完了すると表示されます。
メトリクス関連
前回のメトリクスの読み込みに失敗しました。推定値0で開始します初回実行時、または前回実行のメトリクスファイルが見つからない場合に表示されます。これは正常な動作です。
注意: このメッセージはDebugレベルで出力されるため、--verbose または --log-level debug を指定した場合のみ表示されます。
処理フェーズ
スキャンとバックログフェーズを開始します
スキャンとバックログフェーズが完了しました
ファイル処理フェーズを開始します
ファイル処理が完了しました
バッチ処理が完了しました各処理フェーズの開始・完了時に表示されます。
ファイル処理
ファイル処理中
ファイルが最適化されました個別ファイルの処理状況が表示されます(--verbose 時のみ)。
統計保存
前回の実行から1000ファイルのスキャン数実績を読み込みました
統計をmetrics.jsonに保存しました
統計をlast-metrics.jsonに保存しました前回実績の読み込みと統計情報の保存時に表示されます。
ライセンス検証
ライセンス検証: OK起動時にライセンストークンが正常に検証されると表示されます(--verbose 指定時のみ)。
排他制御
排他制御: 無効
ロックを解放しました排他制御の状態とロックの解放時に表示されます(--verbose 指定時のみ)。
処理完了
バッチ処理が完了しましたすべての処理が正常に完了した際に表示されます(--verbose 指定時のみ)。
メッセージの活用方法
通常の実行
デフォルトのログレベル(info)では、進捗メッセージと重要な警告・エラーのみが表示されます。
lightfile-batch local /path/to/imagesトラブルシューティング
問題が発生した場合は、詳細ログを有効化してください:
# 詳細ログを有効化
lightfile-batch local /path/to/images --verbose
# またはデバッグレベルで実行
lightfile-batch local /path/to/images --log-level debugログファイルへの記録
処理結果をファイルに記録したい場合:
# 標準出力とエラー出力をファイルに記録
lightfile-batch local /path/to/images > output.log 2>&1
# エラーのみ記録
lightfile-batch local /path/to/images 2> errors.logセッションログファイル
各実行セッションごとに、セッションディレクトリにログファイルが自動的に作成されます。
パス: ~/.lightfile-next/batch/<プロジェクト>/sessions/<セッションID>/batch.log
セッションIDの例: 2024-10-20T15-30-45-0900
特徴:
- コンソール出力と同じログレベル設定(
--log-level)が適用される - 処理完了後も保存される(デフォルト28日間)
- トラブルシューティングに有用
- 設定情報(
configs.json)やメトリクス(metrics.json)も同じディレクトリに保存
確認方法:
# 最新のセッションログを確認
tail -f ~/.lightfile-next/batch/<プロジェクト>/sessions/<セッションID>/batch.log
# 過去のセッションログを検索
ls -lt ~/.lightfile-next/batch/<プロジェクト>/sessions/
# 最新のセッションディレクトリに移動
cd ~/.lightfile-next/batch/<プロジェクト>/sessions/
cd $(ls -t | head -1)
cat batch.log詳細は システムディレクトリ - セッションディレクトリ を参照してください。